寺子屋あけぼの
塾長あいさつ
小学校で15年間教員として勤め、疑問に思うことがあります。
なぜ、子ども達は勉強が嫌いになるのか?
なぜ、不登校が増えているのか?
なぜ、いじめがなくならないのか?
なぜ、自分に自信が持てないのか?
その原因はおそらく、義務教育過程では国語や算数などの教科学習が大半を占めており、子ども達の心を育てる時間が少ないからではないかと思います。
年間約900時間に上る教科学習によって、子供たちの知識は増えていきます。しかし、心を育てる時間は、教科でいえば道徳のみで、年間約35時間しか設けられていません。これでは子供たちの心は育ちません。
心の育成が疎かになると、大人になっても人の気持ちがわからない、社会での立ち居振る舞いがわからない、人と協力できないなど、社会においても私生活においても、良好な人間関係を築くのに支障が出てきます。何より、自分の気持ちをコントロールできないと、自分を苦しめることになってしまいます。
そこで、私は江戸時代の寺子屋で教えていたような、実語教や童子教、論語、歴史(偉人伝)などを取り入れ、子供たちの心を育てたいと思っています。
また、歴史上の人物になったつもりで考えたり、子供たち同士で意見を交流させていくことで、一人ひとりの考え方が多様であることを知ります。そして、多様な考え方の中で、自分はどんな意見を持つのか、どんな人生を生きたいのかを考えるようになります。
ある問題の答えを教えるのではなく、「人として大切なことは何か?」「どうして勉強するのか?」という答えのない問いに、自分から立ち向かっていくためのきっかけを与えます。
また、自分たちの先祖について学ぶことで、自分の故郷や、自分自身のことを誇りに思えるようになり、自己肯定感の向上につながります。
寺子屋あけぼのでは、現在の学校教育では学べない、人としてのあり方を子供たちと学んでいきます。一人ひとりが自立して社会に関わり、その子なりの芯を持った生き方ができるような、基盤を養う場所にしたいと思います。
寺子屋あけぼの 代表
たむら
まさとし
田村 匡俊
公立小学校 非常勤講師
筑波大学大学院教育課程を中退し、国土交通省に入省。
その後、埼玉県の中学校・小学校
石川県公立小学校、フリースクールで勤務。
現在、埼玉県の公立小学校の非常勤講師と寺子屋を兼務。
趣味は登山。日本百名山を制覇。
息子たちと一緒に200名山を少しずつ登っています。